学生実験に取り入れているこのPBLですが、示された手順どおりに行なう通常の実験とは違い、提示されているのは課題だけ、それを解決・実現する手段は、班員で相談しながら進めていくものです。
電気の学科なので、作ってほしい電気の作品が提示され、あとは自分達が専門書やネット上の情報を頼りに、それ実現するにはどんな回路の組み方があるのかを調べ、そのうえで提示された規格を満たすためには、どの手法を用いた回路が適切で、そこに使う素子はどんな特性のものを使えばいいのかを考えるのです。
理論どおりにはいきません。ここに至るまでは期間にして半年、何度も回路を組みなおし、回路を変更し、失敗しながら作ります。残念ながら、かけた時間と完成度は比例せず、悔しい思いをする人が圧倒的に多いですが、かけた時間分だけの経験は自分のものです。
2会場に分かれて行ないました
こちらは教室です
何も無いところから取り組んだので、他の人の発表も
意図がよくわかるし、弱点も見逃しません
互いによいところを評価しあいます
ひとつの会場で発表を見せてもらいましたが、授業では習っていても、実際の設計や回路を組んだことのない学生達が、半年でここまでの回路を作り上げたことには感激しました。もちろん得意な学生もいましたが、そこは班で協力して作り上げるので、卓越した人が一人いればよいというものでもありません。
あとあとこれがよい経験になったという声が多く聞かれ、苦しんだ分得るものもたくさんあったのだなということがよくわかります。
5年生になったら卒業研究で、今度は一人一人が別の研究題目を渡され、1年かけてそれを遂行します。お父さん、お母さん、ほめてください。
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