電気電子では、学年を問わず実験と称して、学年に合わせた内容の実験をいくつか設定していますが、2年生以上では一回の時間で180分かけるのに対して、1年生の場合はその半分の90分しかないこともあり、実験課題を3つに絞って回数を多くして行っています。それぞれ
「紙コップで作るスピーカ」、
「電波発見器コヒーラの作成とその特性調査」、
「はんだ付け練習と時計の作成」
といった内容で3つの実験が並走する中で、3つの班に分かれて、4週間かけて1つの実験の作業と報告書作成まで行います。
前回は全体説明でしたから、今回から実験が始まります。途中からですが、初回の様子を写真に撮ってきたので紹介します。
まずは上記並びの通り「紙コップで作るスピーカ」から。担当の先生がスピーカの理屈や仕組みについて解説していました。各自で部品を作っていき、最終的には紙コップのスピーカを仕上げます。写真を撮ったときは、ちょうどスピーカの肝となる、コイルを巻く作業をするところだったようです。先生の指導を受けながら、細心の注意を払って細~い細~い銅線(通常リード線と言います)を100回ほど巻いていきます。その様子は写真でご覧ください。
先生からリード線の巻き方の極意を聞きます。この仕上がりで音の良し悪しが変わります
昼食後最初の授業ですが、寝てしまうことなく、みんなちゃんと聞き入ってます
細かい指導をもらってます
みんなの作業の様子。巻き終わっている子もいます。
丁寧に巻いてます
真剣に巻いてます
涼しげに巻いてるけど結構大変です。スピーカの形ができてくるのは来週以降です
その隣では「電波発見器コヒーラの作成とその特性調査」をやってました。カチンカチンとやって火をつける100円程度のライターってありますよね。あの火花を飛ばす際に、実は電波も出てまして、その電波をコヒーラという装置で検出しようというものです。その電波をより遠くまで飛ばすためにアンテナをつけて、どれくらい離れたところで電波を検出できるか測定していきます。
実験室の中では手狭なのか、いくつかの班は廊下にまで出て来て長い距離を確保して測定している人達もいました。測定した後は班ごとに成果報告をします。
受信装置となるコヒーラのアンテナを作っていたようです
測定開始
電波を飛ばして、検出されたか確認してます
少人数の班に分かれてそれぞれ試しています
距離を確保できる廊下でやっている班も
こちらの二人も廊下で測定してます
測定の後は結果をまとめてお互いに成果報告も行います
3つめは「はんだ付け練習と時計の作成」です。電気科ですから、はんだ付けくらいはできないといけません。この辺は親御さんの仕事や趣味に影響されて小さいころからやっていた人もいれば、ほとんど初めてやってみたという人までいるわけです。でも何事もやってみないとできるようになりません。まずははんだ付けです。ゴーグルをして目を保護し、今日のところは素子を使わず、万能基板の穴にはんだ付け作業をしていきます。写真にはありませんが、なんとなくこんな感じかなという感触がわかったら、実際に抵抗素子を穴に通してはんだ付けしていました。
道具や具材を受け取って準備します
はやる気持ちを抑えてケガをしないように注意を受けます
まずははんだ付けの練習です
一人一人がはんだをもって作業開始です
まずは基板の穴にただはんだをつけます
ひとつやったら次の穴へとやっていき、感触を確かめます
あっという間の90分でした。こういうのってやり始めると切れのいいところまでやりたくなるんですが、90分なんで仕方ありません。でも今日はこの後の授業が無かったので、少し延長して、切れのいいところまでやって初回の実験を無事終えました。それぞれの実験でどんなものが出来上がるのか乞うご期待といったところです。
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